2009年10月8日木曜日

井筒安旅館(京都)

京都です。

先月、この地で愛用のデジカメが殉職し、新鋭機を導入して再び上洛しました。新デジカメは、初の実戦投入が海を越えての遠征です。5年間の技術の進歩には驚くばかりです。「夜景撮影に強い」というのがウリなので・・・。

さて、今回の宿泊先は、「はんなり旅館」(イメージ)です。なぜ、用務で出張なのに「はんなり」しているのか?というと、連休を含むこの期間、京都市内のホテルがどこも取れなかったからです。

「観光に行って、会議をサボったりしないように!」というくらいなら、秋の行楽シーズンに京都で開催したりしなければいいのに。

ホテルも飛行機も、かなり早くから手配して、いつものN☆旅行部がずいぶん手を尽くしてくれたのですが、合理的な宿泊先として確保できたのは、「はんなり旅館」だけだったのです。

ホームページなどを見ると、京都の雰囲気(勝手な想像)を満喫できそうな感じです。

さて、目指す「はんなり旅館」は、京都駅から徒歩7分ほど、東本願寺と枳殻邸(祖父母と母が住んでいたことがある)の中間くらいのところにあります。

東本願寺の近くなので、こういうお店が並んでいたりします。

こんな店も、微妙に京都風。進学教室も、はんなりしている?

下京区東洞院通正面下ル、「はんなり旅館」が見えてきました。

ちなみに、京都の住所は道順の説明であって、「東洞院通正面下ル」というのは、「東洞院通と正面通の交差点を南下せよ」ということです。「正面通」は、各所で分断されていて、何の正面の通りなのか地図を見ても判然としませんが、方広寺の大仏殿の正面だそうです。

さあ、これが期待の「はんなり旅館」です!

チェックインは16時からで、10分ほど早めですが、こんにちは!

こんにちは〜

すみませ〜ん?

あのぉ〜

2階に行っていたらしい女将さんが現れ、すぐ部屋に案内されました。

女将さんの後に続いて、中央の廊下をまっすぐ進みます。

廊下の途中に中庭があります。

用意された部屋は、突き当たりの2階。階段はやや急で、駆け上がると新撰組の討ち入りみたいになりそうです。

ここが私の泊まる拾七号室の入口。

さあ、どんな部屋でしょう?

6畳間です。

洗面台がついています。風呂とトイレは共同。

右上の吹き出し口は、リモコン操作の空調(冷暖房)です。温度・風量を自由に調節でき、タイマー設定もできます。

テレビには、100円硬貨の投入口は付いていません!(笑)

さて、お茶とお菓子をいただいたところで、旅館内部の探見にでかけましょう。

ドアを開けると「踏み込み」があり、スリッパを履いて、フスマを開けると廊下に出ます。

ドア(開き戸)には鍵がかかります。ドアノブの中央のボタンをボチっと押してドアをバタンと閉めると鍵がかかる、というものですが・・・。

さきほどの階段を下りずに、2階の廊下を左に進み、右に曲がります。

突き当たりを左に行くと、トイレがあります。

足下の段差に注意!

写っていませんが、女性用トイレも並んであります。

スリッパをトイレ用のものに履き替えて入ります。近年改装したのか、思いのほかキレイです。

個室は2つ。外国人客が多いからか、両方とも洋式で、使い捨て便座シートも完備。残念ながら、ウォシュレットは装備されていませんでした。

トイレを出て、さらに先に進むと、共同の洗面台があります。


共同洗面台の前の階段を下りると、浴場です。

右が女性、左が男性、正面の壁の向こうは中庭です。

男湯の入口。

脱衣場。タオルも、用意されています。大判のタオルは、部屋に用意されています。

そんなに広くはありませんが、こちらも近年改装されたのか、装備は新しいです。

シャワーも、かなり勢いよく出ます。シャンプー、リンス、ボディソープも用意されています。

さて、いったん自室に戻りましょう。

部屋に備え付けの平面図を見ると、こんな感じ。

夕食の約束がありますので、ぼちぼち出かけることにします。

部屋を出て、階段を下ります。

階段を下りたところが中庭です。

中庭と風呂場の間の廊下を抜けて、玄関のほうへ。

出かける前、ちょっと気になって、念のため、帳場にいた女将さんに訊いてみました。

「あのぉ、ちょっと出かけてきますが、いわゆる、その、門限なんていうのは・・・」
「11時でございます」

へっ? やはり門限アリですか。しかし、23時というのは想定外。新大阪で会う約束なので、23時といわれると、ちょっと心配です。

「も、もし、間に合わなかった場合には、どうすれば・・・」
「11時でお願いしております」

う〜ん。何か、緩和措置とか例外手段とか、あるかと思ったのですが・・・。

「わ、わかりました。ま、間に合うように帰ります!」

ちなみに、この日の夜は22:15ころに帰館しましたが、翌日は門限2分前、翌々日は門限10分前にタクシーで滑り込むハメになりました。

では、出かけてきます(ホントは、女将さんが靴ベラを用意して見送ってくれます)。

夕闇迫る、はんなり旅館。

夜の会合から戻りました。

玄関で女将さんの出迎えをうけ、階段を上って部屋に戻ります。

出かけている間に、布団が敷いてありました。

ちなみに、翌日の夜は、布団の向きが90度違いました。理由は不明です。

朝です。窓の外は、お隣の敷地で、駐車場になっています。

朝の中庭。

朝食は、7時から8時半の間で、前日のうちに時刻を指定しておきます。頼んだ時刻の少し前に布団を片付けに来て、その後にお膳が用意されます。

画像には写っていませんが、もちろん、横にお櫃があります。おかずと漬け物が美味しすぎて、朝からお櫃をカラにしてしまいました。

ちなみに、2日目の朝食。

これが3日目。中央の鳥は、醤油さし。

さて、朝から夕方まで全国会議、夜は会食で、門限ギリギリに帰館するのが2日続いた3日目の夜、玄関に出迎えた女将さんが、「お庭に面した部屋にキャンセルが出ましたので、お部屋を替えておきました」と。

実は、初日に部屋に入ったとき、すぐに構造と平面図をチェックして、庭に面した部屋に泊まれないか訊いたのです。しかし、そのときには、「空いていない」とのことでした。それを覚えていて、部屋を替えてくれたのです。

これまでと同じく、中庭の横の廊下を進みます。ということは、左斜め前に見える部屋(庭に面した窓に簾がかかっている)でしょうか? それとも、その上(2階)の部屋でしょうか?

これまで上っていた階段の横を通り抜けます。

用意されていたのは、1階の突き当たりの部屋でした。これまでの部屋の真下の位置です。

鍵のかかるドア(開き戸)を開けると踏み込みがあり、フスマを開けると6畳間です。

当然ながら、荷物や衣服も移動してくれていました。布団も、既に敷いてありました。

洗面台つき・トイレなしは、これまでと同じです。

中庭に面した部屋かと思ったら、画像の左側の窓の外が庭でした。

右手のフスマの、向かって左を開けると、踏み込みがあって、ドアを開けると廊下に出ます。向かって右のフスマは押し入れで、布団がもう1組ありました。

部屋に備え付けの平面図を見ると、こんどの部屋はここです。

朝の室内。朝食が用意されました。

窓の方を見る。

窓の外にある庭。

部屋を出て、中庭のほうに向かいます。

朝日の差し込む中庭。

静かで、穏やかな室内。出かけたくなくなります。

この風情、雰囲気は、魅惑的です。定宿を持たない、さすらいの宿泊者である私が、再びここに宿泊することがあるでしょうか?

空調設備があるとはいえ、夏と冬は避けた方がよさそうです。

門限が23時であること、敷き布団の長さも厚さも不足していることもネックです。

ちなみに、どの窓からも鉄道は見えません。

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