2014年5月15日木曜日

帝国ホテル東京

東京に出張しました。日比谷公園の近くで用務があり、しかも夜遅くまで用務が続く予定で、かつ先方が「費用は出すので、遠慮なく」というので、ここを選びました。

といっても、パックツアーですので、タワー館の利用です。タワー館ですが、羽田空港から京急に乗り、都営地下鉄三田線の内幸町で降りましたので、経路の都合上、本館の玄関から入らせていただきます。

こちらが本館です。

本館ロビーに入った途端に、「お荷物をお持ちいたします」と言われました。「あの、タワー館に宿泊するのですが、いいのでしょうか?」と訊くと、「はい、こちらの本館フロントで承ります」とのこと。

チェックインの手続をしながら、フロント氏に、「できれば眺めの良い部屋をお願いしたいのですが」と、いつものように言い添えました。

堂々とした体躯のフロント氏は、「お探ししますので、少々お待ちいただけますか」といって、コンピュータを叩き始めました。そして、「御要望に合うお部屋をお探ししますので、よろしければ、そちらにお掛けになってお待ちください。用意ができましたら、私が参りますので」と言いました。

ロビーのソファで待っていると、程なく、フロント氏がやってきて、私の前に片膝をついて、このように言いました。「大変申し訳ございません。眺めの良い高層階のお部屋が、あいにく満室でございまして、代わりに、低層階ではございますが、本館のほうで、最近改装したお部屋を御用意できますが、いかがでしょう? こちらは、バスとトイレが、ユニット式ではなく仕切られた別々のスペースになっているタイプのお部屋となっております。そちらで御了承いただけないでしょうか」

タワー館だと思っていたのに、そのままの料金で本館に泊めてくれるというのです。笑みがこぼれそうになるのを抑えながら、「分かりました。それで結構です」と重々しく言いました。

荷物を持った係の人に案内されて入ったのが、本館9階の部屋です。

帝国ホテルには、シングルの部屋はありません。今回のパックも、ツインルームの1人使用という設定です。

テレビと戸棚。

戸棚は、金庫内蔵。

ウエルカムドリンクとして、帝国ホテル印の水が用意されています。

さて、窓の外は? 低層階ですが、建物に視界を遮られるわけではなさそうです。

おお、新幹線と山手線が真正面に見えるではありませんか! ひどい!

左斜め前には、以前に宿泊したことのあるレム日比谷があります。

レム日比谷の前の中通りには、東京宝塚劇場に来たらしい人たちが集まっています。

右横は、本館の続きと、タワー館です。

入口側を振り返ると、こうです。

右の曇りガラスのついたドアが、クロゼットです。

ドアを開けると、こうなっています。

明かりの点いているガラスの中が、洗面・バスルームです。

洗面台も、木目調で高級感があります。柱時計も立派です。

洗面・トイレとはドアで仕切られたバスルーム。

高速お湯張り機能のあるバスタブ。3分で満タンになります。

夕方、用務に出るときに、日比谷公園から振り返ってみる。

用務が終わって、戻ってきました。チェックインのときは、係員の人に案内されていたので撮影できなかった、9階のエレベータ・ホールです。

エレベータ・ホールにも、係員のデスクが? 常駐しているわけではないようですが。

エレベータ・ホールから、客室への通路が3方向に分かれています。それぞれに自動ドアが付いており、カードキーをかざすとドアが開きます。

エレベータに乗るときや、行き先階のボタンを押すときにカードキーをかざす方式のホテルは経験がありますが、自分の宿泊階に着いてからカードキーでドアを開けるというのは初めてです。

9階の中でも、自分が宿泊している部屋以外の通路には入れないわけです。

右手前のドアが、今夜の室です。

窓からの夜景。おやすみなさい。

朝です。東海道線の2階建てグリーン車が見えました。

ベッドサイドのテーブルには、室内のあらゆることをコントロールする装置があります。窓のカーテンも、このリモコンで電動です。

しかし、目覚まし時計は、クラシックな方式です。迷わず使えて、間違いもない?

ベッドの真上の天上も、照明も、凝ったデザインです。

エレベータで17階のレストランへ。朝食は、いろいろなレストランが選べます。朝食券は、他のサービスに振り替えることもできます。

17階のレストラン前のホール。

「インペリアルバイキング サール」を選びました。ここが、日本のホテルの「朝食バイキング」方式の元祖なのだそうです。

開店時刻より早めに着いたので、ホールの窓からの形式を楽しみました。

皇居前広場も見えます。

案内されて、窓側の席に座ることができました。日比谷公園を挟んで、弁護士会館のビルが真正面に見えます。その向こうに、国会議事堂や、新宿の東京都庁も見えます。

バイキング会場のようす。料理の味は、格別です。もちろん、シェフがオムレツを作ってくれます。

食事を終えて、1階のロビーに来ました。

せっかくの帝国ホテルですので、探険しなくては。

帝国ホテルに、はとバス。「ほら!」と指さす夫婦。

せっかくですので、朝の日比谷公園を散歩してみました。

散歩から戻って、ロビーを撮影。昨日の到着時は、賑わっていて撮影できませんでしたので。右奥に見えるのがフロントです。

地下のショッピング街も探険。

これだけの店があります。ただし、この時刻は、まだ開店前でしたが。

唯一営業していたガルガンチュアでは、帝国ホテル・ブランドのお土産が買えます。

名残惜しい気持ちで、自室から最後の新幹線を見送りました。

部屋の場所を確認しておきましょう。