2010年11月25日木曜日

ホテル日航プリンセス京都

京都です。

まだ泊まったことのないホテルを探して旅する「さすらいの宿泊者」を標榜していると、京都市内で泊まれるホテルが数少なくなってきました。

用務先への利便を考えると、JR京都駅周辺か地下鉄烏丸線沿線のホテルにしたいのですが、思いつくホテルは、だいたい泊まってしまいました。

ここに掲載していないホテルでも、これを書き始める前に既に宿泊したホテルが多々あるのです。

しかし、少し前から機会があったら利用したいと思いつつ、まだ行っていないところがありました。日航プリンセス。

今回は、かなり早めにN☆旅行部に頼んでおいたこともあってか、予約が取れました。日航プリンセス。

ただ、気になるのは、この名称。一応、N☆旅行部に訊いてみました。「男子禁制ではないですよね?」

まあ、考えてみると、プリンスホテルに宿泊している女性客は多いはずで・・・

それにしても、なんで「プリンセス」なのでしょう?

さて、地下鉄烏丸線四条駅の5番出口から地上に出ます。

地上に出れば、そこはもう京都。教科書に載っているような歴史が、平然と街角にあります。

烏丸通を下って、京都銀行の前を通り過ぎ、烏丸高辻の交差点。

交差点角のセブンイレブンの脇に、ホテルの案内看板が立っています。指示に従って、交差点を左折。

すぐにホテルが見えてきます。隣では、マンション建設工事中。

中に一歩踏み込んで、すぐに分かりました。

これは、プリンセスだわ!

エントランスからロビーにかけて、制服の人、黒服の人、たくさんいます。タクシーを誘導する人、ドアを開ける人、お辞儀する人、フロントへ誘導する人、フロントの人、ベルデスクの人・・・、あまりに沢山いるので、きれいに飾り付けられたロビーを撮影するのも気がひける・・・

フロントに案内され、担当のお姉さんに取り次がれ、そこで例によって、「できれば景色のよい部屋を・・・」と言ってみると、「御予約いただいている禁煙のシングルのタイプは、北側のお部屋となっております。ただ、私どものホテルでは、東山の見える側が景色としてはオススメでございます。ところが、本日、東向きで御用意できるのが、エグゼクティブ・フロアなのですが、喫煙フロアのお部屋となってしまいます。いかがいたしましょうか?」

これは悩みます。追加料金ナシでエグゼクティブ・フロアに泊めてくれるというのですが、煙草を吸わない私には、部屋に染みついた煙草の臭いは、きわめて苦痛です。

もちろん、喫煙室だからといって煙草臭いとは限らないのですが、喫煙フロアは廊下からして臭いことがあります。

「もし臭いが気になるようでしたら、お申し付けくだされば、お出かけの間などに消臭処理などをさせていただきますが」と、フロントお姉さんは言ってくれるのですが、染みついた煙草の臭いは、スプレーをシューッとしたくらいでは消えません。

しかし、東山が見えるエグゼクティブ・フロアです。ここで逃せば、次の機会は、なさそうです。

冷静に考えてみましょう。彼女との付き合いは、おそらく今晩だけです。明日の朝には、彼女はいなくなっているでしょう。その後は、二度と会うことはないはずです。だとすれば、ここは、遠慮することなく、思っていることを言ってしまうべきだ!

「とりあえず、エグゼクティブ・フロアの喫煙ルームを見せてもらって、どうしても臭いが気になるようだったら、禁煙のシングルのほうに替えてもらう、ということでもいいですか?」

フロントお姉さんは、快くOKしてくれました。

6〜14階がスタンダード・フロア、15・16階がエグゼクティブ・フロアになっています。

エグゼクティブ・フロアに行くには、エレベータの中で、行き先階ボタンが並んでいる部分の下部にある鍵穴に自室の鍵(カードではない)を差し込んで半回転させなければいけません。そうしないと、エグゼクティブ・フロアのボタンは押せないのです。

最初は、案内係の人がやってくれますからいいのですが、その後にエレベータに乗った際、操作盤に鍵を差し込んで回したりしていると、他の客から奇異の目で見られます。どう見ても、挙動不審です。これは、少々困りました。

さて、16階、最上階です。

部屋は、エレベータから1つめでした。

さて、エグゼクティブ部屋は、どんなところでしょう?

お茶セットが置かれたコーナーも、立派な感じです。

クロゼット、バス・トイレ、お茶コーナーを越えたところに、木目のドアがあり、それを開けると室内です。

ダブルルームのシングルユースです。

やった! 煙草の臭いはしません。クンクンしてみましたが、大丈夫のようです。案内係に、この部屋でよいと告げました。

ダブルですが、そんなに幅広ではありません。

窓側から廊下のほうを見ると、こういう感じ(仕切りのドアを閉めてみました)。

スリッパも、クッションのきいた高級感のあるもの。

重厚なドアを開けると、大きな洗面台。

洗面台の上の小道具も、一流メーカー品。

ガラスのドアの向こうが「お風呂」。

洗い場にイスと洗面器が置いてあり、「バス」ではなくて「風呂」という感じ。

シャンプー等は、資生堂TSUBAKIの小瓶が置いてありました。

洗面台を挟んで、風呂の反対側にトイレ。右のドアは、廊下に出るドア。

さて、室内の御説明はこのくらいにして、窓からの景色はどうでしょう?(もちろん、ホントは一番最初に見ているのですが、説明の順序というものがあります)

窓辺に立ってみると、

眼下にお寺。京都です。手許の地図を見ると、仏光寺のようです。

ちなみに、翌朝5時半過ぎから、断続的に鐘の音が鳴り続けました。用務の都合で早起きする必要があったので、目覚まし時計代わりに好適でしたが。

最上階は、斜めにカットされた感じの屋根付きベランダになっています。外に出ることはできません。

法観寺の五重塔、通称「八坂の塔」が見えます。山腹に見える寺院は、左が高台寺、右が清水寺でしょうか。

さて、荷物を置いて1つめの用務に出かけ、夜になって戻ってくると、玄関まわりがクリスマス向けの照明で飾られていることに気づきました。


自室に戻って気づいたのは、


空気清浄機が2台もあるということです。

それはさておき、思いのほか、近隣の音が聞こえるようです。

帰ってきたとき、廊下に、民族の繁栄に向けての叫び声が聞こえていたのには、面食らいました。その種の有料番組の音声だったのかしれませんが。

夜1時ころには、隣室の声が聞こえてきました(会話の内容が分かるほどではありませんが)。

翌朝、隣人が壁を叩く音が、何度も聞こえました。「早朝からテレビの音がうるさい」という警告なのかと思いましたが、音量は設定されていたデフォルトのままで、私が大きくしたわけではなかったのですが・・・

そんなこんなで、京都の夜明けです。

今朝は、和定食にしてみることにしました。

おかゆを選択しました。

朝一番に行ったのですが、席に着いてから和定食が出てくるまで15分かかりました。おかゆを丁寧に作っていたのかもしれませんが、時間のない朝には少々焦ります。

翌日は、和洋食バイキングのほうに行ってみました。内容は充実していました。とくに、パンとジュースの種類の多さには驚きました。ジュースは8種類もありました。

ただ、それだけ内容豊富なのに、お盆(トレイ)が見当たらないのです。なので、自席との間を何往復もすることになりました。しかも、「通路」のない形でテーブルが配置されているので、皿を持った人が思い思いの経路でテーブルの間を縫って歩く感じになります。座った場所によっては、食事をしている背中のところを次々人が通るので、落ち着かないかもしれません。幸か不幸か、私は隅の壁際の席でしたので、人が通ることはありませんでしたが。

部屋に戻ると、新聞がドアに掛かっていました。自動的に京都新聞。

廊下の突き当たりの窓のところまで行ってみると、

京都駅と京都タワーが見えました。

画像では分かりにくいですが、遠くに伏見城も見えます。

自室から南東方向を見ると、こういう感じです。

紅葉で有名な東福寺のあたり、あるいは、新幹線が見えないかなと思ったのですが、よく分かりませんでした。

部屋の場所を確認しておきましょう。

ホテルの足下には、こんな町並みが(左上に見えるのがホテルです)。

現在地。「下京区」です。

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